「洗足」の絵とメッセージ

◆弟子の足を洗う
13
(1)さて、過越祭の前のことである。イエスは、この世から父のもとへ移る御自分の時が来たことを悟り、世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた。(2)夕食のときであった。既に悪魔は、イスカリオテのシモンの子ユダに、イエスを裏切る考えを抱かせていた。(3)イエスは、父がすべてを御自分の手にゆだねられたこと、また、御自分が神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り、(4)食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。(5)それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふき始められた。(6)シモン・ペトロのところに来ると、ペトロは、「主よ、あなたがわたしの足を洗ってくださるのですか」と言った。(7)イエスは答えて、「わたしのしていることは、今あなたには分かるまいが、後で、分かるようになる」と言われた。(8)ペトロが、「わたしの足など、決して洗わないでください」と言うと、イエスは、「もしわたしがあなたを洗わないなら、あなたはわたしと何のかかわりもないことになる」と答えられた。(9)そこでシモン・ペトロが言った。「主よ、足だけでなく、手も頭も。」(10)イエスは言われた。「既に体を洗った者は、全身清いのだから、足だけ洗えばよい。あなたがたは清いのだが、皆が清いわけではない。」(11)イエスは、御自分を裏切ろうとしている者がだれであるかを知っておられた。それで、「皆が清いわけではない」と言われたのである。
(12)さて、イエスは、弟子たちの足を洗ってしまうと、上着を着て、再び席に着いて言われた。「わたしがあなたがたにしたことが分かるか。(13)あなたがたは、わたしを『先生』とか『主』とか呼ぶ。そのように言うのは正しい。わたしはそうである。
(14)ところで、主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。(15)わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするようにと、模範を示したのである。(16)はっきり言っておく。僕は主人にまさらず、遣わされた者は遣わした者にまさりはしない。(17)このことが分かり、そのとおりに実行するなら、幸いである。(18)わたしは、あなたがた皆について、こう言っているのではない。わたしは、どのような人々を選び出したか分かっている。しかし、『わたしのパンを食べている者が、わたしに逆らった』という聖書の言葉は実現しなければならない。(19)事の起こる前に、今、言っておく。事が起こったとき、『わたしはある』ということを、あなたがたが信じるようになるためである。(20)はっきり言っておく。わたしの遣わす者を受け入れる人は、わたしを受け入れ、わたしを受け入れる人は、わたしをお遣わしになった方を受け入れるのである。」

解説1 解説2

マリアン・H・リチャードソン氏 渡邊禎雄氏 フォード・ブラウン氏 ジーガー・ケーダー氏
斎藤敏夫氏 田中忠雄氏 藤城清治氏  
   

渡邊禎雄氏

ジョット・ディ・ボンドーネ氏    

 


このページに掲載されている内容は、設立75周年(1930年12月14日設立)を記念し、2006年に今月の聖句のページで掲載したものです。
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