ルカによる福音書2章22〜35節
◆ナザレに帰る
(39)親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。(40)幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。
◆神殿での少年イエス
(41)さて、両親は過越祭には毎年エルサレムへ旅をした。(42)イエスが十二歳になったときも、両親は祭りの慣習に従って都に上った。(43)祭りの期間が終わって帰路についたとき、少年イエスはエルサレムに残っておられたが、両親はそれに気づかなかった。(44)イエスが道連れの中にいるものと思い、一日分の道のりを行ってしまい、それから、親類や知人の間を捜し回ったが、(45)見つからなかったので、捜しながらエルサレムに引き返した。(46)三日の後、イエスが神殿の境内で学者たちの真ん中に座り、話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。(47)聞いている人は皆、イエスの賢い受け答えに驚いていた。(48)両親はイエスを見て驚き、母が言った。「なぜこんなことをしてくれたのです。御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたのです。」
(49)すると、イエスは言われた。「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」(50)しかし、両親にはイエスの言葉の意味が分からなかった。(51)それから、イエスは一緒に下って行き、ナザレに帰り、両親に仕えてお暮らしになった。母はこれらのことをすべて心に納めていた。(52)イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。
|